おじゃみキッズえほんの森

おじゃみキッズえほんの森では
せんべい®でねんねしていた「赤ちゃん」が、
自分の足で歩き始める「こども」時代の
素敵な絵本をご紹介していきます。

３冊目にご紹介する絵本。
「えほん」というより、「童話」なのですが。

「ジェインのもうふ」　(偕成社　アーサー＝ミラー作　アル＝パーカー絵　厨川圭子　訳)

アメリカの有名な劇作家アーサー＝ミラー。
映画化され、日本の舞台でも上演された「セールスマンの死」の作者です。

彼が初めてこどもために描いたお話が、
この「ジェインのもうふ」です。

みなさんはこどもの頃、
ずっと大切にしていたものはありませんでしたか？

どこへ行くのも一緒で、
肌身離さずに、
どんなに汚れても、ぼろぼろになっても、
大切にしていたもの。

それがなければ眠れなかったタオル。
どこへ行くのも一緒だったくまのぬいぐるみ。
ちいさなトーマスの機関車。

ずーっといっしょにいるうちに、
だんだんよごれてしまったり、
こわれてしまったり。
だけど、自分なりのやりかたで
「てあて」してなおしたり、
お風呂にいれてあげたり。

誰が何と言おうと
じぶんにとっては変わらぬ相棒で。

この本の主人公の女の子ジェイン
あかちゃんのジェインは、ピンクのあかちゃんもうふが大好きでした。

ミルクをのむときも、ねるときも。
そしてあそぶときだって、このピンクのもうふがないと
ワーワー泣いてしまうのでした。

ジェインはそのぴんくのもうふを
「もーも」と呼んでいました。

ジェインが大きくなるにつれ、
「もーも」はボロボロになっていきます。

でも、いくらおかあさんに「もーも」を
「古くてボロボロですりきれてしまった」と言われても、

まあたらしい　ふんわりしたおおきなもうふが　代わりに置かれても、

ジェインにとって「もーも」はちっとも古くなくて。
いつまでも「もーも」を手放しませんでした。

「もーもがちいさくなったのは、
あたしが大きくなったからよね。」

ジェインは、いつのまにかじぶんが「あかちゃん」ではないのだということに気づきます。

それでも、ちいさくなってしまった「もーも」が
いちばんすきで、いちばん安心する存在であることには変わりはありません。

ジェインは小学校にいくようになり、
ひとりでおつかいもできるようになり、
ひとりで本も読めるようになり、
お菓子をつくったり、自転車にのったり…

そうして、
ジェインと「もーも」のお別れの日が来ます。

でもそれは、かなしいお別れではありませんでした。

幼いものへの気遣いのできるようになったジェイン。

ただ、ただ、不安で
かわらぬぬくもりを求めていたあかちゃんだったじぶん。

ジェインの心の中では
ジェインのもうふ「もーも」は
幼い頃の記憶とともに永遠にあり続けます。

こころの奥の奥にいつまでもちゃんと。

みなさんにとっての「もーも」は
どんなものでしたか？

あるいは、みなさんのお子さんの「もーも」は
なんでしょうか。

洛中高岡屋のせんべい。
うまれたての笑顔とともに、
こどもたちと同じ時間をすごしてきました。

ずっとおつかいになってこられた「せんべい」や、「おじゃみ」などの
リフォームを承るときに、感じることがあります。

みなさまのたいせつな思い出とともに
おつかいくださり、ありがとうございました、と。

リフォームしてでも、たいせつにつかっていきたいと、
思ってくださることは、
私たちの誇りです。

私たちは考えます。
洛中高岡屋の寛具が
「ジェインのもうふ」になればいいなと。

あかちゃんから「こども」に。
そして大人になってもずっと

洛中高岡屋の寛具が
しあわせな、寛ぎの時間をお届けできますように、と。

おじゃみキッズのプロモーションビデオは
こちらからご覧になってください。

 

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